徳島県 三嶺山
春日町 森

7月2日に徳島県の三嶺山に仲間23人と登って来ました。



早朝6時40分に高松を出発して10時前に登山口に着きました。この日は朝から雨が降っていて、車の中で合羽を着てから外に出ましたが、準備体操をしている内に雨が上がりました。三嶺山は四国でも数少ない自然が残された山として有名だったのですが残念ながら途中までモノレールの工事をしていました。大勢の人を山野草の宝庫まで乗せる事に疑問を感じながらの山歩きとなりました。






 モノレールの終着駅付近では「山芍薬」の群生地がありましたが花期が終わって種を付けていました。少し歩くと非常に珍しい絶滅危惧種の「正気蘭」がひっそりと咲いていました。登山仲間でも、ほとんどの人が始めて見るそうで皆その神秘的な美しさに感嘆の声を上げていました。周囲を注意深く探すと、近くにもう一輪咲いていました。写真に撮ったあと、正気蘭が人間に持ち去られない様にと願いながら山頂を目指しました。





 中腹付近では巨大な岩の割れ目に根を張ったぶなの木を見つけました。12時になったのでお昼にしましたが、山頂まであと1時間くらいかかりそうでした。尾根に出ると「コメツツジ」が群生していましたが、あと一週間ほどで満開になりそうでした。頂上のすぐ下には赤くてかわいい花を付けた「ウスノキ」が一輪だけ咲いていました。







 帰り道では「ドウダンツツジ」が満開で赤い小さな花を一杯付けていました。ぶなの木を見上げると「ツルアジサイ」が木に巻きついて花を咲かせていました。「アオテンナンショウ」も道端で地味に咲いていました。正気蘭の所まで降りて来てその無事を確認したので何かほっとした気持ちで帰りのバスに乗り込みました。




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